チェーン店舗の清算準備はじまる
ユッケ社長、「焼肉酒家えびす」全店舗の再開断念 全従業員を解雇でもお伝えしたように、集団食中毒が発生した焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」は今月8日、約60人の従業員に解雇通告を行った。
Image: Mike Licht, NotionsCapital.com現在、同チェーン店を運営する「フーズ・フォーラス」(本社金沢市)は、6月末の清算手続きを進めているとのこと。
読売新聞の、代理弁護士への取材によると、「フーズ・―」が保有する、賃貸を含む20店舗を売却したり、資産の売却で、被害者への補償資金に充てるそうだ。同社の資産は、銀行預金や物件を含め、約7億で、負債は約10億だそう。7月上旬には、勘坂康弘社長が出席しての債権者集会を開催するという。
基準守らず菌の検査もせずの実態
一方、厚生労働省では、5月7日~31日の間に、生食用食肉を扱う、674の食肉処理業者・4474の食肉販売業者・1万4708の飲食店に対して実施し、加工の際、肉の表面を削り取る「トリミング」がされているかなどの基準を守っているかを調べた。
その結果、14日に、牛と馬の生食用食肉を取り扱う、全国の飲食店や施設の47.6%が、衛生基準を守っていなかったことがわかった。以下がその内容だ。
基準を守っていない業種と項目 ()は施設数
【業種】
・飲食店…51.8%(7622)
・食肉処理業者…35%(236)
・食肉販売業者…35.6%(1593)
【項目】
・大腸菌に関する自主検査などが実施されていない(8036)
・器具の洗浄消毒に83度以上の温湯が用いられていない(4851)
・トリミングの際に消毒などの処理が行われていない(3106)
*生食用食肉の提供を、調査前にやめた施設は含まないため、数値はあがる可能性がある。
厚労省によると、少なくとも2008年からの2年間、全国の食肉処理施設での生食用牛肉の出荷はなかったとのこと。
担当者は
「子供や高齢者など抵抗力の弱い人は、肉の生食を控えるよう、あらためてお願いしたい」
と注意を呼びかけている。
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