神奈川の2店舗で19歳重症
富山と福井の居酒屋チェーン店「焼肉酒家えびす」(経営:フーズ・フォーラス社)で、食中毒による死者や重傷者が続出しているニュースは、前々回
「また生肉で?居酒屋チェーン、子供死亡2人目」と、前回
「’生ユッケ’食べてないのに… 居酒屋チェーン、まだまだ被害者拡大か」でお伝えした通りだ。
Image: urakido 今回入った情報によると、信じられないような話だが、神奈川県でさらに、6人の被害者が発生しているそうで、3日に、横浜上白根店と藤沢湘南台店で、それぞれ食事をした男女6人が、下痢などの症状を訴えており、19歳の女性は溶血性尿毒症症候群(HUS)とみられ、意識障害もあり入院中との発表が、横浜市よりあったという。
生食用牛肉が’市場に流通していない’状況も原因か
一連の集団食中毒は、店側が、生で食べるユッケ用に、非生食用の牛肉を客に提供していたことが原因だ。現在までのところ、国の衛生基準を通った生食用牛肉というものは、流通しておらず、厚生労働省によると、店の責任のもと、生肉を出している状況だという。
同省によると、平成10年、生食牛レバーによる食中毒の多発などを受け「「生食用食肉の衛生基準」を全国に通知し、生食用の食肉は、細かい消毒法や、専門設備での解体などが定められ、基準に適合した食肉処理場は承認登録しているそうだ。
全国で、現在基準適合の登録食肉処理場は13カ所あるが、平成21年以降、いずれの施設も、牛肉は出荷されておらず、実績は馬レバーか馬肉のみとのこと。
通常の、店での生肉の提供法はこう
食肉関係者によると、非生食用の肉を生で提供する際、消毒されたナイフで、肉の表面をはぎ取る「トリミング」という方法で行われるという。これは、食中毒の原因となる腸管出血性大腸菌が、肉の表面に存在するためだ。
ある加工業者は、次のように主張する。
「しっかり衛生管理した店で丁寧にトリミングすれば、子供や高齢者以外が食中毒症状を起こすことはほとんどない」
厚労省の担当者も、トリミングが、食肉処理場の適合基準の一つになっていると説明するが、店のトリミング法の詳細は不明だとしており
「基準に罰則規定はない。指導は可能だが販売停止にはできない」
とも述べて入るそうだ。
【生食用食肉等の安全性確保について】(厚労省)-3人目の死者 ユッケで重体の40代女性死亡
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毎日jpヤフーニュース