援助のための準備がひと仕事
今回の震災で、個人的に支援をしようと思いつくも、いつの間にか、本人だとばれてしまい、真相を、ニコニコ動画で告白してたお笑い芸人がいる。江頭2:50(えがしらにじごじゅっぷん)がその人だ。
Redress of Grievance Czar彼は、そもそも、この話をするつもりはなかったが、新聞や、ツイッターで騒がれているため、真相を話すことにしたとのこと。エガちゃんこと江頭氏は、NHKの原発問題で、いわき市に救援物資が届かず、老人も孤立しているというニュースを聞いた瞬間、いわき市から
「エガちゃーん、エガちゃん助けてー、エガちゃんしかいないよ、エガちゃんの登場だー」
と声が聞こえた来たと話す。
ともに現地入りを決めた、高田文夫事務所の松田健次が、トラックの手配をはじめるが、トラックがあってもガソリンがなく、途方に暮れていたそう。
その後、あちこちへの手配の末、ある運送会社の方に、好きなトラックに乗っていいと快諾を得て、2トントラックを借りた上、ガソリンを無制限で入れられるようてはずを整えてもらったという。
しかし、重要な資金がなかったとのことで、風俗用のお金を借金し、資金にあてた。次は物資だが、これも、マネージャーの提案で、コストコの、’いちばん上の人’(江頭談)に話をしたところ、なんと、翌日ありったけの物資をもっていってよいという返事をもらったという。
役に立つ物資、役を担ってくれる人
いわき市に向かう当日、常磐道は、東京ー水戸間以降は、一般車両が入れない常用だったそう。なんとしても現地に向かわなければと思うあまり、’自衛隊の格好をする’など、一時は本気で考えたそう。よい方法が思いつかないうちに一晩過ぎたが、翌日、松田が、以前だしていた申請が下りた、と許可証を持ってきたとのことだ。
水、おむつ、ペーパータオル、生理用品などを買える分だけ買い、老人介護施設に向かう。途中寄った、ガソリンスタンドは大渋滞だったのだが、緊急車両用レーンに入れてもらうことができ、驚くほどスムーズにガソリンを入れ終えた。この後の道中も、緊急車両用でことなきを得、ホームに到着したそうだ。
老人ホームでは、’普通に’して行こうと決めていたという。物資を渡していると、足りていないものばかりだったとのことで、特に水が足りなかったと、看護師たちからは大変感謝されたそうだ。
物資をすべて降ろし、帰るころ、ひとりの看護師さんに、彼が江頭だということを気付かれたそう。その後は他の看護師さんたちも大騒ぎに。しかたなくギャグをやり、いつも通りの彼で笑いを取っていたようだが、皆さん、泣いていらっしゃったそう…。
彼は、動画でも説明しているのだが、そんな空気が苦手で、いたためれなかったのだろう、’バイトの時間だ’などとごまかし、ホームを後にしたとのこと。トラックに残った物資は、いわき市の競輪場(物資の集計場所)に置いてきたそうだ。
この話の最後の方で、江頭氏は次のように語っている。
「ほかの芸能人はお金で募金してるけど、俺はお金ないから、体で払ってきただけなんだよ。俺は、ちょっとの人間を喜ばせて、ちょっとの物資だよ。長く、何日も何日も、ボランティアやってるヤツに比べたら、もう全然大したことないんだよね。」
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ニコニコ動画:「江頭2:50のピーピーピーするぞ!」第135回