ヨウ素131は煮沸で濃縮する
国は現在、福島第一原発の放射能漏れによる、農作物からの、放射能検出を受けて、ホウレンソウや、その他の農作物に対し、一部、摂取制限や出荷制限・規制の声明をだしている。
そんな中、東大病院放射線治療チームが、ツイッター(ネットを利用したコミュニケーションツール)上で、ホウレンソウの調理法について、重要なことをつぶやいた(発言した)。
以下がその内容だ。
ある方にお願いして、煮沸によるヨウ素の濃度変化を検証する実験を、水道水中に含まれるI-131(編注:ヨウ素131)
を対象に行いました。その結果、水道水を煮沸すればするほど水蒸気だけが飛んで、I-131が濃縮されました。もし、煮沸しようとされている方がいれば、直ちにやめるようお伝え願います。
水中のヨウ素は揮発しない
ことのなりゆきは、このつぶやきの前日に、同チームが高揮発性のため、水に含まれたヨウ素は煮沸することで幾分取り除くことができるとつぶやいていたためなのだが、煮沸で取り除くことができるのは、固体状のヨウ素分子(I2)の場合だったと判明したためだそう。
これらの、同チームのつぶやきに対しては、他のユーザーからは、以下のようなコメントが寄せられているが、現時点では、それらに対する回答はみられない。
・同じ分量ならば沸騰させようがそのままだろうがヨウ素の量は変わらないのでは?蒸発してどんどん水を足せば濃くなるという意味ですよね、それ。違いますか?
・では逆に、蒸留は有効ということでしょうか?
・蒸留するしかないと。
混乱のもとになった’煮沸でヨウ素が取り除ける’のつぶやきは、訂正・お詫びとともに、現在は削除されたよう。
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東大病院放射線治療チーム(ツイッター)食品からの放射能検出に伴う摂取制限について:消費者庁
([HTML版 PDF版]のどちらかをクリックし、本文中【対象品目】で確認。随時更新あり)食品からの放射能検出に伴う出荷制限について:消費者庁
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