測定数値に納得して購入できる
1日、有楽町の交通会館で開かれた、福島県産農作物の即売会では放射線測定器(ガイガーカウンター)が、販売促進にひと役買ったようだ。
Image: frankblacknoir 当日は、福島県白河市の農家やJAが協力し、放射線量を、その場で測定し、納得した消費者らに購入してもらう狙いだったが、この方法は大成功だったよう。検査をするとの呼び掛けに、あっという間に人だかりができたそう。
試しに、測った、買い物客の上着の放射線量が0.6マイクロシーベルトで、米は0.5マイクロシーベルト。これで、娘さんを持つ母親は、安心して買って行ったとか。母親は計測での数値が決め手と話している。
現在、食品に対する暫定基準値は、放射性ヨウ素は、1キロ当たり2000ベクレルで、セシウムは同500ベクレルで、上の米の例で換算すると、ヨウ素は22.72ベクレルで基準値を大幅に下回る。
広がる風評被害
現在、福島県産の、ホウレンソウやブロッコリー、キャベツなどは、出荷停止の扱いとなっている一方で、同扱いに指定されていない農作物でも、卸売業者の拒否や、消費者による買い控えなどで、風評被害が広がっている。
この日の即売会で販売された農産物は、ミニトマト(1袋300円)、キュウリ(5本200円)、米5キロ2000円など、出荷制限の指示がでていないもの。JA東西しらかわの鈴木昭雄代表理事組合長は、これら品物は、いかに安全かをアピールし、次のように話している。
「測定器の針もほとんど動かない」
《オススメの関連記事》「東日本大地震/震災 厚生省発表の放射能濃度(食品・水道水・雨・海水)と、風呂ほか一覧」『怖いけど、やるしかない』 「福島50(フィフティー)」英テレグラフへの激白(1)「放射能の影響7世代」 国の楽観しすぎに警鐘 ロシア科学者「ホウレンソウ 「調理の水道水、煮沸しないで!」 ヨウ素131濃縮を、東大病院放射線治療チームが警告」「放射性物質汚染(外部被ばく)、除去は「ぬるま湯」で 米保健社会福祉省(HHS)」「「安定ヨウ素剤は万能薬でなく副作用も」 3自治体で配布が、情報混乱」 編集部 松田鞠
スポニチアネックス