運動と治療の二本立てが理想
癌というのは、酒・たばこ・重度の肥満で、”確実に増加する”ものだという。それゆえ、予防としての運動も大事だそうで、癌がある場合でも、骨への移転や、骨折の危険がなければ、日常生活での制限はほぼなく、適度な運動がよいそうだ。
Image: o5comお笑いタレントの間寛平さん(61)が、先日、前立腺癌を患(わずら)いながらも、アースマラソンを終えて日本に戻った。マラソン中の検診で、癌を示す腫瘍マーカーの値が高く、病気を発見したそうで、その後、ホルモン治療と、放射線治療を併用し、マラソンを続けたのは、記憶に新しいだろう。
東京大学医学部附属病院(東大病院)放射線科准教授の中川恵一氏によれば、放射線治療は、過酷なスポーツをしながらでも受けられるほど、体に優しい治療法なのだという。
運動、リラックス、腸スッキリの生活を
運動で癌のリスクが減るメカニズムは、まだ解明されていないが、10万人の日本人を対象にした調査では、普段、体を動さない人が、大腸癌になるリスクは、動かしている人の1.5倍だそう。
癌の原因になると考えられているものは
・便秘により、腸に、発がん物質がたまる
・ストレスによる、免疫力の低下
・運動不足により、糖の消費が増え、インシュリンの使用が増える(インシュリンによって、がん細胞の増殖がうながされる。このため、糖尿病患者に、癌が多くなるといわれている)
などがある。また、欧米では、
大腸癌や乳癌が、肥満により増えているとの研究結果もでている。
日光浴や、週1度の、汗をかく程度の運動で癌を防ぐことができるそうなので、ウォーキングなどなら、無理なく続けてもらえるだろうということだ。
ただし、日本では、力士ほどの重度の肥満は、一般の人には少ないため、肥満が発癌のリスクというよりも、むしろ、痩せすぎの人の方が、癌にかかりやすい傾向もあるという。
(参考:週刊新潮2/10号)
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「デトックスとタバコ」 編集部 松田鞠