主な共通原因は、喫煙・感染・飲酒
日本人の癌(がん)の原因の多くは、ウイルスや喫煙によるもので、半分が予防可能との研究結果が出たそうだ。
Image: GDS Infographics国立がん研究センターは、平成17年にがんの診断を受けた日本人に対し、原因の分析を行った。調査では、飲酒や喫煙の習慣を持つ人の数と、ウイルス感染などのある人の数を照合した結果、最も多い癌の原因分布は以下の通り。
男性
1位 喫煙…29.7%
2位 肝炎ウイルスやピロリ菌などの感染…22.8%
3位 飲酒…9%
女性
1位 感染…17.5%
2位 喫煙…5%
3位 飲酒…2.5%
個人レベルで出来る、生活習慣や環境の改善
同センターの研究グループは
「生活習慣や環境の改善で日本人のがんは確実に減らせる」
と説明する。
また、津金昌一郎予防研究部長は、以下のように呼びかけている。
「今回の結果は日本人のがん全体を統計的に分析したものだが、個人レベルでもがんの要因のある人は、リスクを減らすよう努力して欲しい」
ちなみに、肥満で癌を引き起こすものは、アメリカ人の3分の1で、男性が0.8%、女性は1.6%だそうだ。
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国立がん研究センターNHK NEWS WEB