食べ物で自然に、健康に
兵庫県西宮市の「武庫川女子大学国際健康開発研究所」が、薬を使わずに、動脈硬化を防ぐ調理法を、初めて発見し、話題を呼んでいる。
Image: Cooks & Kitchen同研究所の実験では、 全面多層構造の調理器具(無水調理器など)(*1)で調理した野菜を摂取することで、動脈硬化の原因といわれる酸化LDLの数値を下げることに成功したそうだ。
実験は、1人暮らしをする90人の大学生を以下の3グループにわけて行った。
1、全面多層構造の調理器具で処理をした野菜を、1日30g摂る
2、通常の調理器具で処理をした野菜を、同量摂る
3、普段通りの生活を継続する
2週間後に、尿と血液の検査からわかった結果は、次のことだった。
・酸化LDLの平均値が、1のグループのみ、17.1%下がった
・血液中のビタミンCとベータカロテン(動脈硬化に効果があるといわれる)が、1と2で増加した
栄養をそのまま取り込むことが重要
今回の結果は、短時間に、少量の水で調理が可能な全面多層構造の調理器具を使用することで、熱に弱い栄養素や、水に溶け出てしまいやすいビタミンなどが壊れることを最小限におさえられたためとのことだ。
9日、広島で開催される、日本栄養改善学会の総会で発表される。
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武庫川女子大学国際健康開発研究所