現金払いはジャンクフードにのみ罪悪感
アメリカ・コーネル大学の調査によると、支払いがクレジットカードだと、、ジャンクフードと呼ばれる、スナックや甘いもの、体にあまりよくないとされるものを、現金払いのときよりも多く購入する傾向があることがわかったそうだ。
Image: Andres Rueda「不健康な食品を、現金払いで買うという’痛み’が、衝動を抑える(おさえる)のでしょう。現金払いに比べると、クレジットカード払いは、お金を使っているという実感が薄いせいか、衝動的な感情の抑えが効きにくいことがあります」
と説明するのは、この調査を行い、「ジャーナルオブコンシューマーリサーチ」6月版に内容を掲載した、マノジュ・トーマス助教授だ。
クレジットカード払いが、コインや札の身銭を斬る感覚よりも、簡単なことは、以前から証明されていたが、2003年に、1000人以上の買い物の際の傾向を、6ヶ月に渡り調査した後、さらに、3つの実験を行った結果を分析し、わかったことがあったという。
スナックや甘い炭酸ドリンクなどの、いわゆる’不健康な食品’を購入する際、支払いが現金の場合は罪悪感を感じるが、麦が原料の食品やミネラルウォーターなど、いわゆる健康的な食品を購入する際には、罪悪感を感じないそうなのだ。
道具にひと工夫で肥満をストップ
トーマス助教授は、今後、クレジットカードやデビットカードの技術が、消費者が、より健康的でよい買い物ができる方向に発展するよう願っているといい、以下の例をあげる。
「クレジットカードにチップを埋め込み、現時点でいくら使っているかなどがわかるのもよいのではないでしょうか」
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The Sunday Morning Herald(英文)