クミンの刺激が脳に効く
手っ取り早く頭が良くなりたい人には、朗報かもしれない。
Image: geishaboy500Journal of Pharmaceutical Biologyに掲載された実験結果によると、メキシコ料理やインド料理でよく使われるスパイス、クミンやコリアンダー(シラントロー、香菜とも呼ばれる)が、学習や記憶にかかわる機能を向上させることが明らかになったそう。
実験では、ネズミのゲージの床に、罰用の電気ショックを流す。ネズミには、ブザーが鳴るとポールによじ登り、電気ショックを避けよう訓練しておいた。
この結果、ただの水を飲んだネズミは、上の行動を学習するまで11日間かかったが、クミン入りの水をのんだものは、8日間と短かく、クミンの濃さに比例して、訓練にかかる時間も短くなることもわかったという。
ところで、、ネズミに「スコポラミン」という、擬似アルツハイマーの症状を作る薬を投与すると、ブザーがなった際、電気ショックを避けられたものは40%に減ってしまった。ところが、最大濃度のクミンが入った水を飲んだネズミには、薬の影響がほとんど見られなかったそうだ。
コリアンダーの刺激・効果もクミンと同じ
また、今年はじめ、別の調査団体は、クミンと似た、刺激的なスパイス「コリアンダー(香菜やシラントローとも呼ばれる)にも、同様の効果があることをJournal of the Science of Food and Agricultureに研究論文を掲載している。ネズミの餌に、5-15%の割合のコリアンダーを混ぜた彼らの実験でも、年齢の幅にかかわらず、クミン同様、効果が認められる結果がでており、コリアンダーの濃度と結果は比例していたという。
研究者らは、これらのハーブ・スパイスが、将来的に、アルツハイマーや認知症など、脳神経機能の治療や改善に役立つのではと期待している。
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