製茶業者は基準値内で出荷なのに、なぜ
フランスの空港で、静岡茶から、基準の2倍を超える(1038ベクレル)放射性セシウムが検出された
ニュースをお伝えした。
Image: Bien Stephenson このお茶は、同県御前崎市の製茶業者が、5月上旬、県内の複数の茶畑から収穫した一番茶の製茶に、45%の玄米(平成21年度・22年度産)を混ぜた「玄米茶」とのこと。
今回の出来事を受け、玄米茶を製造した製茶業者は
「独自検査の結果、最高でも1キロあたり400ベクレル程度でEU基準値(日本と同じ1キロあたり500ベクレル)以下だった。フランス当局の測定結果は納得いかない」
と、公的な検査所での複数回の検査で、基準を超えたことがないため、納得がいかないと主張している。
一方フランス政府は、今後、同県のすべての植物性輸入食品を対象に、システマチックな検査での規制措置をすると発表した。
玄米ミックス茶、産地特定を急ぐ
県は、21日の、横浜の検疫所による検査の結果を待って、玄米茶に混ぜた一番茶の産地の特定を進める意向だ。また、フランスから玄米茶を手に入れ、輸出自粛や、全品検査の取り消しの請求など、対策を検討中とのこと。
ちなみに、問題の玄米茶は、フランスへの輸出以外流通はしていないそう。
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静岡県毎日.jp