水道水からも、葉野菜からもなかったのに...
神奈川県南足柄市の新茶から、1キログラム当たり500ベクレルの暫定基準値を超える、550~570ベクレルの放射性セシウムが検出された。
Image: Augapfelこれを受け県は、JAかながわ西湘(小田原市)と南足柄市に対し、自主回収と出荷自粛を呼びかけ、また、関東など14都県について、生茶のモニタリングを行うとのことだ。県によれば、同市産の生葉は、南足柄市と、県内17市町村で生産されていたという。
南足柄市では、福島第一原発の放射性物質漏れ事故以来、市北部の矢倉沢浄水場から採水した水道水の検査を、専門機関で6回、検査してもらっているが、放射性物質が検出されたことはないという。小松菜やホウレンソウなどの葉物野菜は、これまでも週1回の検査で、安全が確認されているが、茶葉はしていなかった。
今回の検出では、地元の茶栽培・生産農家は事態が理解できず困惑するとともに、一番茶の摘み取り最盛期の出来ごとに頭を抱えている。
セシウムとカリウムが似ているのが原因?
フジテレビの「FNNスーパーニュース」では、この疑問について、以下のように解説した。
「お茶の葉は元来、カリウムを吸収しやすく、今が旬の若葉はなおのこと。そこにきて、セシウムは、カリウムと構造的に似ているため、飛来しているセシウムを間違えて取り込んだのではないかと推測できる。」
-セシウム5倍の’荒茶’『検査はカンベン』 静岡・神奈川-に続く
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