最低で1530ベクレル
福島県産の牛肉から、食品の基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を超える、2300ベクレルの放射性セシウムが検出されたことが、8日、明らかになった。
Image: JelleSこの牛は、7月7日に、緊急時避難準備区域内の1件の農家から出荷された黒毛和牛11頭で、東京都立芝浦と場に搬入されていた。
ところが、その後の検査で、同農家から搬入された他の10頭の牛から、より高い値の放射性セシウムが検出されたことを東京都が発表した。最も高いものは、1キログラム3200ベクレルで、低いもので1530ベクレルとのこと。
これらは、市場には流通していないが、同じ畜産家から、5月30日には2頭、6月30日には3頭の黒毛和牛が、芝浦と場で処理後に市場に流通しているという。 また、県によると、同区域では、4月下旬以降、2924頭の肉用牛が出荷されているとのことだ。
同と場では、これまで、厚生労働省の指示により、5回の放射性物質検査を行っており、いずれも基準値を下回っていたそう。
検査体制の強化を急ぐ
厚生労働省は、福島と近隣の県に、牛肉の検査体制を強化するよう要請し、県は、南相馬市に対して、出荷の自粛を求めているが、今後は、対象地域の拡大や、餌の管理について、検討するもよう。
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厚生労働省 発表資料農林水産省