ストレスホルモンを減少させるプロバイオティクス
ヨーグルトなどの、乳製品に含まれている微生物によるプロバイオティクスを摂取することで、ストレスホルモンの分泌が減ることがわかったそうだ。
Image: tanakawho アイルランドでハビアー・ブラボー氏ら(ユニバーシティ・カレッジ・コーク)は、実験用のネズミに、プロバイオティクス入の餌を与え、行動の変化を研究した。その結果は明らかで、水の中に落とされるなどの、ストレスの多い状況に置かれた場合でも、ストレスホルモンの値や、不安も少なかったとのこと。
ギャバの増加で上がる効果
この行動変化を起こした秘訣がGABA(ギャバ)だった。ギャバとは、ニューロンの活動を抑制する、神経伝達物質だ。ブラボー氏らの見解では、プロバイオティクス入の餌を食べたネズミには、記憶や、感情調整に関連する領域にギャバが多く見られるという。(この変化は、人間が、一般的な抗不安薬を摂取した状況と似ている)
一方、腸と脳を結ぶ神経を切断されたネズミには、対照群のような行動変化が見られなかったそうだ。プロバイオティクスが、ストレス緩和に作用していないということだ。
ヨーグルトが行動に影響を与えるネズミの研究は、これまでにも少なくなく、今年、スウェーデンの科学者は、腸のバクテリアが、ネズミの脳の発達をかたちづくることを示している。またフランスでも、人間の被験者が、プロバイオティクスの食品を30日間、多量に摂取したところ、’心理的な苦痛(ストレス)’レベルが低下したと発表している。
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WIRED(英文)