貧困=教育レベルの違い=健康状態の違いを生む傾向
貧しい家庭で育った子供は、そうでない場合にくらべ、病気になりやすく、不健康な大人に成長する傾向があるという研究結果がでたそうだ。
Image: Elin B同時に、例え裕福な家庭の子供でも、母親からまっとうな接し方や教育を受けていないと、必ずしも健康には育たず、反対に、貧しい家庭の子供も、母親の育て方で、健康な大人になる場合が多いという。
この研究結果を発表したのは、カナダ・ブリティッシュコロンビア大学の心理学者グレゴリー・ミラー氏。
研究では、臨床医が、約1200人の成人を対象に、彼らの教育レベルを元に、社会・経済的地位を調査した。また、評価は、彼らの親の子育ての内容についても対象にしたそう。
その結果、最終学歴が中学卒業の親を持つ子供は、親が、同学歴が大学卒業の親を持つ子供の1.4倍近く、メタボリック症候群に陥(おちい)りやすいこともわかったとのこと。
基本は母親の愛情と適切な教え
以前から、家庭が貧しいゆえの子供のストレスが、生涯を通じて、高血圧や腹部サイズの増加など、メタボリック症候群といわれ、健康状態に影響を及ぼすことは知られていたという。研究者らによれば、この違いは、子供時代とその後の人生で、いかにストレス管理ができているかの違いだとのことだ。
ミラー氏は
「母親や周囲の大人が、子供を、悪い状況から守ることができるということは十分証明できることです。両親が、子供に、正しいストレス管理の方法や、感情表現などを教えることで、こういった問題を解決できます。大人が、子供を救うためにできることはいろいろとあります。」
と語っている。
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YAHOO HEALTH(英文)