ナノ技術を利用して最短15秒
またひとつ、日本の技術が、効率的なセシウム除去法を考案したそうだ。
Image: mpeterke東京慈恵医科大学の並木禎尚講師らが考案したのは、ナノ(10億分の1)メートルの磁性の微粒子を利用し、牛乳や血液、海水から、最短15秒で、放射性物質を取り除く方法とのこと。
回収率は脅威の99.9%
実験方法は、癌の治療薬剤を患部に送るシステム用に開発された磁性結晶(直径70~80ナノメートル)と、セシウム吸着材をくっつけた微粒子を作る。
これを、セシウムを含んだ牛乳などに混ぜ、磁石を近づけることで、セシウムを吸着した粒子が磁石に引き寄せられ、99.9%のセシウムを15秒~60秒で回収できたという。
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ギズモード日本経済新聞WEB刊