ミトコンドリアとエピカチン
ブラックチョコレートを適量食べることで、運動をするのと同じ健康効果が得られるという研究結果が発表された。
Image: hayoujiウェイン州立大学のモー・マレク博士らは、細胞中で、エネルギーを生産する際使われるミトコンドリアに注目した。そして、チョコレートの中に、「エピカテチン」と呼ばれる、植物化合物を発見した。「エピカテチン」は、筋肉反応を、活発に刺激するとのことだ。
マレク博士は、次のように解説する。
「ミトコンドリアは、体内細胞中で、エネルギーを生産するもので、多ければ、より多量の活動が可能となります。ランニングや自転車などの、有酸素運動によって、筋肉細胞中のミトコンドリアが増加すると言われているのですが、今回の研究で、エピカテチンは、心臓と骨格筋に対して、同様の働きをすることがわかりました」
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今回のネズミを使った実験では、ココアに含まれる「エピカチン」を、1日2回、15日間与えるグループと、毎日30分、ランニングマシンで運動させるグループにわけた。この結果、「エピカチン」のみを与えられたグループが、運動をしたグループと同様の効果を得たという。
マレク博士は
「加齢とともに、骨格筋のミトコンドリアは減少し、筋肉のエネルギー生産や耐久性の両面で、物理的な影響を及ぼします。そのため、エピカチンの投与と運動の両方を行うことで、筋肉の加齢(による衰え)に対抗できる可能性もありそうです。今後、ヒトへの効果についても明らかになるとよいと思います。」
と述べている。研究結果は、Journal of Physiology誌で発表された。
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