中央亜と東欧での流行を防ぎ、12万人の死亡を阻止
現在、世界中で170万人が、結核で死亡しているそうだ。
Image: isafmedia14日、世界保健機関(WHO)から、結核についての警告が発せられた。従来の、薬が効かないタイプの「超多剤耐性結核」や「多剤耐性結核」が、アジア地域とヨーロッパで急増しているという。このうち、特に感染率が高いのが、中央アジアと東ヨーロッパだそうで、このまま拡大し続ければ、多くの死者がでるだろうとのこと。
通常の結核での死亡率は約7%のところ、多剤耐性結核の場合、約50%まで跳ね上がるという。WHOでは、医者や患者の、結核に対する意識を高め、診察と治療を迅速に行うことで、結核の撲滅を目指すとしている。計画通りに実行され、2015年までに、12万7000人が治療に成功すると、12万人の死亡を防げるとの目算だ。
金銭・身体・精神的にも大きい負担
結核を引き起こす菌である「ヒト型結核菌」は、咳(せき)による空気感染で広がる。また、「超多剤耐性結核」や「多剤耐性結核」での治療に要する期間や費用負担は少なくなく、以下のよう。
・2年以上の治療期間
・年間最大1万6000ドル(約123万円)の薬代
・隔離入院が必要な場合は、20-30万ドル(約1千500万~2千300万円)
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ロイター