店側の’手抜き’が大惨事の原因なのか
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「驚愕の死者4人目 「残る健康家族はたったひとり」 では、焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」の腸管出血性大腸菌O(オー)111による集団食中毒問題で、「フーズ・フォーラス」本社(金沢市)や、同社に生肉を納入した、食肉卸業者「大和屋商店」(東京都板橋区)の家宅捜索が行われたことをお伝えした。
Image: tsuacctntその後、「フーズ・フォーラス」社の幹部らの証言から、驚くべき事実が発覚したそう。「えびす」の各店舗で提供されたユッケが、前日の売れ残りだった上に、万が一の菌を取り除くため、生肉の表面を削ぎ落す「トリミング」もされていなかったようなのだ。
責任はどこに
これまでの、一連の報道の中で、5月1日、同社勘坂康弘社長の記者会見での、とある発言があった。当時、複数の店舗で、ユッケを食べた客に症状の発症があったことや、自社や富山県の調査で、店内から菌が検出されなかったことなどから
「(自分の)チェーン店に届く前に(肉が)汚染されていたのだろう」
と述べており、また
「生食用として市場に流通している牛肉はありません」
と、基準を満たさない生肉の提供を法律で禁止にすべきと、声高に訴えていた。
ここまで状況が深刻になり、上のような幹部証言の内容があかるみなった今、例え検査時に菌が検出されなかったとしても、また、本音なのかもしれないが、おおやけでのこういった態度では、いらぬ反感や誤解を招いてしまう恐れはないだろうか。
現在も状況解明は進められている。被害者やその家族の方々のためにも、一刻も早く、真相があきらかになることを期待する。
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