-(1) を最初から読む-今は、やるしかない
グループのリーダーはこう語る。
「この現状のため、張り詰めていて、今、みんなとても、神経質になっています。でも、続けるしかないんです。私達には、やり通さなければいけない責任があるんです。世界中から期待されているのがわかるから、孤独じゃないんです。」
Image: SEBAHABU©彼は、記事を読む人へのメッセージをとうながされ、次のことばを残した。
「今は、やり続けるしかないんです。毎日頑張っています。どうか応援していてください。」
32歳の作業員も、匿名を条件に、今の気持ちを述べた
「とにかく、恐怖におののいています。でも、やらなければいけない重要なことです。その気持ちがあるから、やるんです。」
彼らが落ち着ける日はくるか
事故以来、彼らのうちのだれひとり、家族と会っていない。前出の、岩手出身の若い作業員は
「できることなら、奥さんと両親にすごく会いたいです。メールのやりとりはできているけれど、すごく心配してました。」
という。前出のグループリーダーは、彼の事情をこう話す。
「家族とは、電話でいちど話しただけです。子供は、私を応援しているといってくれました。妻は動揺しすぎていて、話せませんでした。」
若い作業員やグループリーダーと、その他多くの作業員たちも、震災で家をなくしているそう。記者は、彼らの勇気ある信念と行動の理由が帰る家がないからではないかと案じている。
(終)
* 作業者の方たちの名前の掲載はプライバシーを考慮し控えました。《オススメの関連記事》東日本大地震/震災 厚生省発表の放射能濃度(食品・水道水・雨・海水)と、風呂ほか一覧「放射能の影響7世代」 国の楽観しすぎに警鐘 ロシア科学者放射性物質汚染(外部被ばく)、除去は「ぬるま湯」で 米保健社会福祉省(HHS)「安定ヨウ素剤は万能薬でなく副作用も」 3自治体で配布が、情報混乱 編集部 松田鞠
サンデーテレグラフ福島50(ウィキペディア)