緊急事態、、、でも現実なんだ
今月11日の東日本大地震/震災発生以来、またひとつ、恐れていた自体が現実になってしまった。とうとう「安定ヨウ素剤」(*1)が、実際に配られ始めたようなのだ。
原発から約50キロ離れている、福島県郡山市の隣町、田村郡三春町民の匿名の書き込みを見つけた。この匿名者によると、避難民受け入れ地区で、退避地区ではないにもかかわらず、家のポストに、希望者は、地域の公民館などへ「安定ヨウ素剤」を取りに行くよう、お知らせが入っていたという。(上の2枚の画像)
以下は、当人の投稿だ。
「配布時間が13時から18時までだから受け取ってくる。
まさか自分が生きているうちに放射能対策で、薬を受け取ることになるとは…。ちなみに安定ヨウ素剤は予防薬であって治療薬じゃない。事前に飲まないと意味がない。40歳以上は効果がないらしい。
もう、日本はメルトダウンした緊急事態の国と考えていいんだよなぁ…」
何ともいえない、胸がつまるような気持ちになる。
ヨウ素入りうがい薬などは飲まないで!
現在、twitter(ネット上での短い文章を利用した会話ツール)などで、原子力発電所災害による、放射線被ばくにそなえ、ヨウ素の入ったうがい薬やのどスプレー、ルゴール液や消毒剤などを、「安定ヨウ素剤」の代わりに、被爆予防として服用をすすめるデマがが流れているようだ。
「安定ヨウ素剤」は、緊急時、指定の場所や方法で、医師の処方と指示のもと服用するものだ。
代用としてヨウ素製品を飲むことは、他の薬品成分が含まれることもあり、体に対する有害な影響も定かではないと、放射線医学総合研究所が注意を呼びかけている。
また、昆布やわかめなど、ヨウ素が含まれるものでも、あまり効果は期待できないようだともいう。必要になれば、三春町のように、自治体などがから指示があると思われる。混乱している現在の状況を、ひとりひとりが冷静に判断することで、この国が、少しでも早く収束に向かえるよう、いま一度、立ち止まって考えてみてほしい。
(*1)原子力災害時等で吸入した放射性ヨウ素が、体内に蓄積され、甲状腺癌(がん)などにかからないよう、阻害するもの。
*三春町に続く安定ヨウ素剤配布のニュースは「「安定ヨウ素剤は万能薬でなく副作用も」3自治体で配布が、情報混乱」《オススメの関連記事》「東日本大地震/震災 厚生省発表の放射能濃度(食品・水道水・雨・海水)と、風呂ほか一覧」「東日本巨大地震・震災/災害時の代用対策アイデア 冷蔵庫・保冷剤・トイレ」「東日本巨大地震・震災/災害時の代用対策アイデア 脱水・寒さ・生理用品etc」「食料は品切れ 首都圏で買い占め続出 (レディ・ガガ チャリティーブレス情報)」 編集部 松田鞠
放射線医学総合研究所ゆとり福島県三春町お知らせ時事ドットコム