細胞の回復を助ける物質を利用
今回は、体内タンパク質の性質を上手く利用して、ストレスや疲労をやわらげることができる「ヒートショックプロテイン(熱ショックタンパク)」による入浴法をお伝えしよう。
Image: SolYoungこの方法は、先日、日本テレビ「世界一受けたい授業」で、愛知医科大学核医学センターの伊藤容子助教授が紹介したものだ。
体を温めることで、「熱ショックタンパク(HSP 70)」という、タンパク質が発生し、傷ついた細胞を修復したり、守ったり、また、免疫機能を向上させ、ストレス緩和や、より健康な体作りに、効果を発揮するとのこと。要は、自己免疫回復機能のスイッチを入れる方法、ということだろう。
2008年に実施された、ツムラ ライフサイエンス株式会社と、同センターの共同検証では、次の点が実証されたという。
1、短時間で熱めの湯に入浴するより、長時間、ぬるめの湯に入浴の方が、免疫力レベルの目安となる’NK細胞’の活性度や、生体防御反応(体を守る反応)がより高い(よい)
2、長時間の、ぬるめの湯への入力で、中性脂肪の低下や、筋肉疲労の予防
独特な入浴方法はこうだ
◆40℃のお湯に20分入浴する (* 1)
◆入浴は、週2日が最適 (* 2)
◆入浴後、布団などで、15~20分程度、体の保温を保つと、さらに効果的
* 1 41℃のお湯なら15分、42℃なら、途中休んでよいので、10分つかる。
* 2 入浴2日後が、HSP70とNK細胞の活性度がもっとも高く、その後は低下するため、この方法では、2日置きくらいに入浴することが、効果をより効率よく発揮できる。ただでさえ、体が冷えて不快さが増すこの季節に、気分も上がり、リラックスできそうで、健康管理に役立つこととくれば、ためさない手はないだろう。
~その他、ヒートショックプロテインがよく利用される状況~
紫外線(日焼け)、スポーツ先週の疲労、癌(がん)、加齢(アンチエイジング)
《オススメの関連記事》お風呂に入いるついでにできる1
「春インフルエンザ 今すぐ始める効果的で簡単な予防・対策と裏技」お風呂に入いるついでにできる2
「ダイエット効果のある入浴剤で楽々ダイエット」編集部 松田鞠
ntv.co.jpbathclin.co.jp