”今よりもっと、動かないで痩せなさい” ???
カナダで、運動時間に関する、新しいガイドラインが発表され、個人の運動時間を、今までより’減らす’方向で提唱している。
Image: Pink Sherbet Photography以前のガイドラインでは、子供が一日90分だったものを、今後は60分へ、大人は、週に7時間を、2時間半に短縮するとのこと。
この理由を、’CSEP’(Canadian Society for Exercise Physiology:運動に関する調査を担う団体)は、’最大の目標運動時間が短縮されることで、今まで運動が苦手で何もしなかった人たちに腰を上げてもらえることを願って’と説明しているという。そして、今月24日、本案の議決が出されるそう。
しかし、カナダでは、大人だけでなく、子供の肥満や糖尿病も、膨大に増えており、この変更は、大きな物議を呼んでいる。’CSEP’の社長で、マクマスター大学のオードリー・ヒックス氏は、CTVニュースに以下のように述べた。
「誤解しないでください。変更によって、国民の健康基準が下がるということではありません。以前より、運動時間の目標を低くしても、ある程度の健康が維持できるということがわかったんです。」
新案では、今までエアロビクスばかりしていた国民に、筋力や骨を強化するような運動や、柔軟性を上げるヨガなどを推奨したり、ウォーキングや水泳などもはじめてみるよう提案しているそう。
運動イベントなどの主催を行う、非営利団’ParticipACTION’の社長ケリーマールメット氏は、CTVニュースに
「少しでも、体を動かせればいいんですよ。今、この国は、運動に関して、危機に瀕している。皆があまりにも、運動に消極的すぎると、気付きはじめました。」
と語った。
カロリー消費しませんが、なにか?
新しいガイドラインは、「運動を減らしても、健康効果については問題ない」という、複数の研究に基づいているといい、CSEPは、今回の変更が、アメリカやオーストラリア、イギリスなどの先進国と同様、WHO(World Health Organization:世界保健機関)の基準に準じたものだとも訴えている。
’CSEP’は、’ParticipAction’とともに、今まで運動をしなかった人たちも、新しい案の元、運動を奨励すべく、キャンペーンを実施する予定だという。
’ParticipACTION’社長ケリーマールメット氏は、以下のように述べる。
「むずかしく考える必要はありません。仕事や育児で疲れきっている上に、張り切ってジムに行くのではなく、日々の生活の中で、運動を少しでも取り入れることが大切です。例えば、通勤で、電車を利用しているなら、会社のひとつかふたつ、手前の駅で降りて、歩けばいいんです。このようにして、時間も節約しながら、ある程度、健康を維持することは可能です。」
----この報道(記事)に対する、読者からのコメント一部----
・子供じゃないんだから、自分のことは自分で管理する
・またひとつ、国のコントロールが増えるのか、党派政治め
・「カナダも、アメリカなどと同様、先進国の基準に従って…」って、おデブトップ10のうちの2カ国ってことか。頼むよCSEP
・目標を「下げる」のか!ここまできたら、もう、次のオリンピックは、俺らはマラソンも車で参加が許されるな
編集部 松田鞠
トロントCTV