典型的な ’ながら飯(めし)’
「仕事が忙しくて、ランチはいつもパソコンをしながらする」とか「昼休みには、パソコンゲームをしながら食事をしてる」あるいは、「一日中家にこもってパソコンやRPG(ロールプレーイングゲーム)ばかりしている」など身に覚えがある場合、知らない間に太ってしまう可能性が大きいそうだ。
Image: morizaイギリスのブリストル大学の研究によると、上にあげたような生活スタイルの場合、そうでない人に比べて、日中の食物の摂取量が増えるということがあきらかになったとのこと。
実験では、パソコンで、ソリティア(カードゲーム)をしながら、9品目の食事を取るグループと、ゲームをせずに同じ食事を取るグループに分けられた。この結果、ゲームをしながら食事をしたグループは、食後の満腹感が少なく、その感覚が日中ずっと続いたそう。そして、食事の30分後に、両グループにスナックを食べることを勧めると、ゲームをしていたグループは、していなかったグループのおよそ2倍の量を食べたとのことだ。
「何食べた?」 小一時間ほど考える
この実験で大きなカギになるのが、食事に何を食べたかを覚えているかどうかだそうで、ゲームをしながら食べたグループは、その記憶がとぼしかったそう。
研究者のひとり、ジェフリー・M・ブランストローム氏は、記憶がとぼしい場合、その後の食事の量が大幅に増えやすいと考えられる、と結論付けたとのことだ。
この研究論文は
アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリション誌(American Journal of Clinical Nutrition)2010年1月号に掲載された。
編集部 松田鞠
ザ・メッドグルブリストル大学