早く知ってれば…
年末年始・お正月休みの間に、体重とボディサイズは増加するなかで、新年の抱負として、ダイエットを考えている方も多いのではないだろうか。そんなあなたに、お役に立ちそうな戦略をお届けしよう。
Image: toobig4pond以下に、「ダイエット希望者にありがちな間違いTOP5」を、それぞれの具体的な解決策とあわせ、2回にわけて紹介する。アドバイスをしているのは、コロンビア大学のメフメット・オズ博士で、彼は、アメリカの健康番組「ザ・オズショー」で人気だそうだ。
≪ありがちな間違い 1~3≫
◆間違い1.「ダイエッや食事制限は、いっきにやれば大丈夫!」
この状態は、長く続けるには無理があるため、通常の生活に戻れば、リバウンドを招くことになり、9割がた失敗に終わる。食事をほとんど取らなかったり、食事を他の混成食品に置き換えてしまうのは、長期的にみるとよくない。
また、からだは、食べ物が入ってこないとき、飢餓状態になるのをふせぐようにできている。この時、無理なダイエットをすると、ダイエットなのか飢餓状態なのかを判断ができず、自動的に代謝機能を下げてしまい、より痩せにくくなってしまう。
―博士の解決策―
栄養バランスのよい、いろいろな種類の食品を、しっかり食べ、食事の記録を取る。その後、各食事から100キロカロリー少なくなるような食生活にする。100キロカリー程度の減量ならば、からだは飢餓状態とは認識せず、代謝機能が下がる心配もない。
◆間違い2.「朝食を抜けば大丈夫!」
余分なカロリーを落とす効果は、ある程度あるが、その後、空腹感が大きくなり食べ過ぎてしまうため、総合的にはカロリー過剰になることが多い。そして、代謝機能を落とす以前に、脂肪をため込もうとする。「朝食を抜くと太る」という研究結果も確認されている。
また、体重を30ポンド落とし、その後も持続した人たちの8割近くがきちんと朝食を取っていた実験結果も公表されている。
―博士の解決策―
起床の、およそ1時間後に食事をすると、代謝機能が10%ほど上昇するので、その頃に、フルーツやナッツ類、野菜や全粒粉のパンと、オムレツ、低脂肪のチーズなどの朝食を取る。
また、タンパク質と繊維質の組み合わせは、はらもちをよくするため、あとでスナックなどでおなかを満たす必要も減る。他にも、繊維質を取ると、運動時、より多くの脂肪を燃焼するという研究結果も出ている。
朝、食べる時間がない場合でも、栄養補助ドリンクや補助スナックなどでも、食べないよりよい。
そこまで都合よくはいかない
◆間違い3.「飲む量も減るから大丈夫!」
通常、人間のからだは、食べ過ぎると、その次の食事では食べる量が減るよう調整をする。しかし、飲み物の場合は同じようにはいかない。例えば、ソーダをがぶ飲みした後に、食事の量が自然と減ることはないため、高カロリーの飲み物を飲むたびに、1日につき、235キロカロリーほど、過剰に摂取しているのと同じと考える。
また、カフェなどで飲む甘いコーヒー類や、果汁のジュース、ソーダ、ビタミン補給目的のエネルギードリンクなどは、カロリーが高いものが多く、アルコールは特に、自制心がなくなるため、摂取カロリーは、他の飲み物の、実質2倍になると考えた方がよい。
―博士の解決策―
コーヒーを、ブラックか、砂糖を小さじ1杯入れたものなら太りません。ソーダと果汁のジュースがやめられなければ、炭酸水に果汁100%のジュースを入れたものなら大丈夫。
Image: ^riza^-それ、騙されてますから!! ダイエットの間違いTOP5〈後編〉-に続く
編集部 松田鞠
ザッツフィットドクターオズ