2歳からの補聴器と読唇術、そして最近の動画投稿
先日より、聴覚障害を持ち生まれた29歳のテキサス州女性の、人生で初めて、自分の声を聞いた動画(ビデオ)が公開され、感動を呼び話題となっている。
(*画像はイメージ)
Image: LisaRoxyこの女性は、2歳頃から補聴器を利用し、読唇術(話者の唇を読んで相手の発言を理解する)により生活していた。およそ2カ月前に、聴覚インプラントの移植を受けたことで、生まれて初めて、自分の声を聞き感動したとのこと。
その様子は、動画投稿サイトのユーチューブ(You Tube)で、彼女自身のアカウントから発信され、ネット上にたちまち広がった。
「生まれて初めて」の表現が誤解を招いた可能性も
しかしここ最近、この動画を見て、疑問を持つ人が増えているようだ。ユーチューブで発信された彼女の動画は、多くの人によってコピーされ、複数のメディアにより拡散し続けているのだが、ネット上でのコメントや意見・感想にかなりの温度差があり、疑問の声もあがっている。
例えば
・生まれて初めて声を聞いたのに、相手の言っている事を、どうして、言語として認識・理解ができるのだろう
・2歳の頃から補聴器をつけていたなら、生まれて初めて自分の声を聞くというのは言いすぎではないか
・看護師の方を見ていないのに(唇を読んでいないのに)、彼女は会話ができている(編集部註:動画を見た人のコメント)
などだ。
実際、英デイリーメール紙には、彼女の状態は「聴力の欠如・欠陥」などとしており、必ずしも完全に聞こえない、という意味でなく紹介されている。
また、動画を見た人が、彼女の話し方が、これまで音(言葉の発音)を聞いたことがないとは信じがたいほどスムーズだったり南部訛りがあることを指摘したり、
番組TODAY内のインタビュー(編集部註:サイト最下部の動画)では、同席した医療関係者とのやりとりで、彼女が、これまで完全な聾唖者ではなかったことなどもほのめかしている。
今回の動画(ニュース)について、疑問を持つ人々は一様に、このニュースが少し煽動的すぎるのではないかと懸念しているようだ。他の、生まれつきの完全な聾唖者への配慮なども含め、過熱しすぎと思われる報道に警鐘を鳴らしているように見える。
【29 years old and hearing myself for the 1st time!】
(本人のアカウントで投稿された動画)
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本人のYou Tubeアカウント動画(英文)他者がコピー発信した同動画(参考コメント)(英文)Daily Mail Online(TODAY動画)(英文)