平成の地獄絵図
東北大地震の状況が連日、テレビや新聞、ニュースで伝えられる今もうひとつ別の、悲惨な現状がまたひとつ聞こえてきた。
俳優の辰巳琢郎が、15日付けで、自身のブログに掲載しているのは、石巻の知り合いが衛星電話で語ったという、次の内容だ。
「地獄ですよ、辰巳さん…。この状況を、たくさんの人に伝えて下さい。死体がゴロゴロなんですから。避難所にいるのに、食糧がなく、子供が餓死してるんですよ。お願いします、辰巳さん!」
この内容を知ってショックを受けるのは筆者のみではないだろうが避難所での子供の餓死なんて、ありえるのだろうか。疑うというより、テレビやニュースで、これに関する報道をまだ見たことがないため、頭が混乱しているとしか表現できない。
この現状が、本当にかの地で起こっていると、日本中の、どれだけの人が理解できるのだろうか。
本当に見るべきものは何か
テレビや業界の仕事経験が長い辰巳によれば、終日の地震報道は恐怖と感動のシーンばかりだという。そして、その原因が、本当の現実を紹介することは、テレビの放送コードに引っかかったり、番組にはならないためだとも分析している。
幸い被災を逃れ、情報を得ようと、’安全なこちら側’でテレビ報道を見入いっていても、そこから得られるものは、撮影隊が入ることを許された、安全圏内の映像のみだということだ。
しかし、だからといって、あきらめてはいけないし、そこから、非被災者ができる、本当の支援は何かを、想像力を使ってしっかり考えてほしいとも訴えている。
今後発売される雑誌には、地震の特集も多くなると予測され、目をそむけたくなる状況写真なども掲載されるだろう。しかし、あえてそれを直視することで始まることもあるかもしれない。
ブログの最後は次のように締められている。
これから、この国はどうなって行くのか、日本人の勇気と良識が試されているようです。
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辰巳琢郎オフィシャルブログ