「’もっと大きいサイズの冷たい飲み物を!’」
店自体が、すでにブランド化し、様々なタンブラーやバッグ、コースターその他限定品などを販売する、シアトル発のカフェ、スタバ(スターバックスコーヒー)が、今までより、さらに大きいサイズのドリンクを販売すると発表した。
Image: bfishadow 最新サイズは、量が31オンス(916.7ml)なのにちなみ、イタリア語で’30’を意味する「トレンタ」と呼ばれるそうだ。ほぼ1L近いこの’液体’は、現在、店でいちばん大きい「ヴェンティ」より、さらに7オンス(およそ207ml)多く、値段も50セント増しという。
この新発売は、昨年の試験販売で、消費者から、より大きいサイズの冷たい飲み物の要望を受けて実現したものだそう。
待望の販売開始は、今月14日より、アメリカ国内の、バージニアジョージア、フロリダ、テキサス、ハワイの各州と、18日にアリゾナがそして、カリフォルニアでは、2月1日からのスタートになるそうだ。その後は5月3日までに、全米店舗で購入可能になる予定とのこと。
ただし、全ての飲み物が、このサイズで販売されるわけではなく、現在のところ、アイスティーとアイスコーヒー、アイスティーレモネードのみだそう。
健康に影響する量
ここまで(日本人にとって)超ビッグ・メガサイズになると、気になるのはやはり、カロリーではないだろうか。スターバックス社によると、砂糖なしで90カロリー以下、また、砂糖を入れて、230カロリーより低いということだ。
栄養士のバティナ・ティモンズ氏によれば、この数値は、健康に影響があるものだという。具体的には、高トリグリセリド値があがることで脂肪が増え、計部動脈の血栓を引き起こしかねないという。
また、もうひとつ気になるカフェインだが、フロリダ・ブランドン地区の心臓専門医ウメシュ・ゴウダ氏は以下のように注意を呼び掛けている。
「今までに、難治性不整脈や、心臓発作を起こしたことがあったり、脈が不安定なことがある人は、カフェインに注意してください。私は普段、患者さんに、コーヒーは、1日半カップから1カップまでで、それ以上が必要な場合は、カフェインなしやカフェインレス(デカフェ)にするようアドバイスしています。」
前出のバティナ・ティモンズ氏もこう解説する。
「健康に問題のない人はいいが、そうでない人のカフェイン摂取は、1日300ミリグラムまでがいいでしょう。8オンスのカップでコーヒーを飲むと、100ミリグラムですが、「トレンタ」には、それ以上入っていることになります。」
ジャンクフード vs 高カロリードリンクの顧客争奪戦
今回の新しいメニュー追加には、世界一のファーストフードチェーン店、マクドナルドが関わっているようだ。というのも、ここ数年、マクドナルドでは、スターバックスに対抗し、フラッペやスムージー、エスプレッソなどのカフェメニューを展開したり、
32オンス (946.4 ml) の砂糖入り紅茶を、1ドル(およそ83円)で販売するなど、スターバックスに対抗してきた。
この成果もあって、スターバックスは、一部顧客を奪われている状況もあるというからだ。
今年の春から、日本でも、スターバックスのロゴが変更になるといわれている。ファストフード産業のたたかいは、今後も熱をおびてゆくだろう。
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