ティーンエイジャーの5人に1人が不健全コレステロール
アメリカ人の十代の若者の5人に1人が、成人病の心臓疾患などの原因となる不健康なコレステロール値をもっていることが米国疾病対策予防センター(CDC)により発表された。
体重が増えるとコレステロール値も高くなると見られていたが、体重が正常であっても14%の十代の若者が不健康なコレステロール値にある、とCDCは言う。
12歳から19歳の若者20.3%が不健康コレステロール値が高い結果に
米国民健康栄養調査が1999年から2006年に収集した3125例を調査した結果、12歳から19歳の若者20.3%、少女よりも少年が多く、不健康なコレステロール値が高かった。
過体重や肥満児に加えて高コレステロール値の家族がいる若者もコレステロール・スクリーニング対象とし、悪玉コレステロールと言われる低比重リポタンパク(LDL)、善玉コレステロールの高比重リポタンパク(HDL)、そしてトリグリセリドの測定を分析。悪玉コレステロールは動脈硬化を促進し、善玉は悪玉を取り除くので、低LDL、低トリグリセリド、高HDLであることが理想だ。
心臓疾患、長期的影響への懸念
この研究を指導したCDCのアシュレー・メイはこの結果について「気がかり」という。
「少なくとも1つは異常脂質値をもつ若者の比率が大きく、心臓疾患への長期的影響の心配があります」
と電話でのインタビューに答えてくれた。
幼年期や青年期に不健康なコレステロール値になることも多く、米国で最多死因である心臓疾患の危険因子になる。
アシュレーは言う。
「臨床医が脂質スクリーニングのガイドラインや、若者、特に過体重や肥満児に望ましい生活様式の指導の必要性を認識しているのか確認する必要があります。すべての若者にとって、健全な食習慣と運動は異常な脂質値、しいては心臓疾患の危険を軽減する良い方法なんです」
REUTERS