主な症状は下痢や嘔吐
ノロウイルスやロタウイルスなど、ウイルス感染が原因とされる感染性胃腸炎が急増しているそうだ。
Image: Razza Mathadsa国立感染症研究所感染症情報センターによると、12月に入り、ノロウイルス感染などにより下痢や嘔吐などの症状を起こす、感染性胃腸炎が急増中とのこと。
11月からはすでに倍増、ピークには3倍も
12-18日の患者報告数は11.66(速報値)(小児科定点医療機関(全国約3000か所)当たり)で、前週の8.97にくらべ、2.69ポイント増加しているそう。11月21-27日の週の5.10からは3週間で倍増しているため、同センターでは十分な注意を呼びかけている。
都道府県別に見た、定点あたりの報告数は次の通り。
東京…20.13
山形…18.97
神奈川…18.11
埼玉…16.55
宮崎…16.11
感染性胃腸炎の定点当たりの報告数は、通常11月に急増し、12月中にはピークとなる。また、ピーク時ともなると、同数が20程度まで増える場合もある。
経口・飛沫感染に注意し、手洗いなど予防を
ウイルスの主な感染経路は以下のよう。
・食中毒などの経口感染
・患者との接触感染
・患者の嘔吐物や便を介した飛沫感染
予防法としては、手洗いをしっかり行い、便や吐しゃ物を適切に処理することとのことだ。油断せずに、この冬は、ウイルスに感染せずに乗り切れるよう注意しよう。
編集部 松田鞠
国立感染症研究所感染症情報センター