脱着可能タイプか一生モノ、あなたはどっち?
ここ最近、つけまつ毛ならぬ”付け八重歯”といって、「八重歯」をあえて付けるのが、オシャレのひとつとして流行っているそうだ。
Image: amazon英デイリー・メール誌が”可愛くてセクシーに見える八重歯が人気”などとし、装着後の写真とともに報じている八重歯の流行だが、ここ最近装着し、見た目の変化を楽しむ人が増えているという。
現在のところ、東京を中心に、取り外し可能なものと、のり付けしっぱなしの2種類あり、値段も2万円~4万円前後のもよう。インターネットで検索をすると、個人のサイトなどで、装着後の写真を公開する人が結構おり、品川デンタルケアクリニック(東京都)では、八重歯を付けたい歯の型取りから作成をオーダーメードで行うサービスを『小悪魔 八重歯』と名付け、注目を集めている。
八重歯への印象が対照的な海外と日本
デイリー・メール誌では、「付け八重歯」が流行っている現象を、
「自然の八重歯の場合、口の小ささや乳歯が影響していることから、八重歯を人工的に強調するということは、より若い女性を性的対象にしている表れではないか」
との大学の助教の発言を引用し解説している。
また、通常欧米、特にアメリカでは、八重歯には、吸血鬼のイメージや、矯正に費用がかけられない貧困層といった背景が強くあるため、八重歯はあまり好ましいものではないと考えることが多い。
一方、日本では、ひと昔前の河合奈保子や石野真子、森尾由美、芳本美代子など、昨今なら、上村愛子選手、杉崎美香アナウンサー、沢尻エリカ、板野友美、志田未来ら、アイドルタレントや有名・芸能人の多くに”八重歯持ち”が大変多い。
そして、特筆すべきは、文豪谷崎潤一郎の著書「懶惰の説(らんだのせつ)」に、八重歯について、次のような記載があることだ。
「元来日本では八重歯や味噌ッ歯の不揃いなところに自然の愛嬌を認め(中略)大都会の美人と云うものは大体において歯の性が悪く、かつ不揃いである」
「私はあの白い汚れ目のない歯列を見ると何となく西洋便所のタイル貼りの床を思い出すのである」
日本では、八重歯そのものがひとつの”自然の美しさ”として文化的に受け入れられ、親しまれてきた背景がある。
ちなみに、八重歯研究家の前川ヤスタカ氏は「八重歯ガール」という著書も出版しており、”八重歯持ち”の女性、八重歯ガール”を、略して八重ガ”とも呼ぶよう。八重歯人気は、今後ますます勢いを増してゆきそうだ。
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