元々素晴らしい運動選手
14年もの間、車椅子で生活をしていた女性が、近い将来五輪に出場する可能性がでてきたという、信じられないようなニュースが話題になっている。
Image: GlenBledsoeオランダ人モニク・ファンデルホルストさん(27)は、13歳の時に足首の手術を受けたことが原因で、以来、下半身不随の車椅子生活を送っていた。08年、身体障害者の国際スポーツ大会パラリンピックに出場し、北京五輪の女子車椅子競技で、2個の銀メダルを獲得している。
昨年の3月、練習中自転車にはねられた後に行ったリハビリの効果なのか、両足が動くようになったそうで、
「昨年7月に自分の足で1歩、歩けた。赤ちゃんが歩き始めた時みたい」
と嬉しそうに語ったとのこと。
これに対し、担当医は驚きを隠せず
「奇跡だ。説明がつかない」
とコメントしているそうだ。
さらに運動能力を磨いて再出発
ファンデルホルストさんは、昨年11月に、歩行が可能なまでに回復したとのことで、16年のリオ・デ・ジャネイロ(ブラジル)五輪での自転車競技出場を目標に掲げ、退院後、自転車チームに所属を変更したそう。
09年には、ハワイのアイアンマン世界選手権で、障害者では初めて優勝し、自国での、障害者を対象とした年間最優秀スポーツ選手にも選ばれている。現在はまだ、チームメイトの脚力に及ばないが、克服は時間の問題のようだ。
競技用自転車のロードレースをユニホームで走る彼女の以下のコメントからは、人間の無限の可能性を素晴らしさがひしひしと伝わってくる。
「久しぶりに鏡の前で、自分が立っている姿を見た時は、ものすごくうれしかった。今の目標は、うれしい時に両足でジャンプできるようになること」
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パラリンピック(英語)