安楽死を逃れたフランク&ルーイ
「2つの顔を持つ猫」が、ギネスの記録を更新したことで、ネット上で話題を呼んでいる。
Image: John Shearerマサチューセッツ州に住む、猫のフランク&ルーイには、奇形でのため、2つの顔と名前があるが、1匹の猫だ。12年前、マーティー・スティーブンスさんが、当時の職場の獣医校で、安楽死になるはずの猫に、救いの手を差し伸べたのだそう。
奇形、2つの顔、それでも元気に記録を更新
複数の顔を持つ奇形は、口蓋裂により、ミルクを飲むことが困難だったり、肺炎を起こしたりと、通常は長生きしない事が多いのだが、彼(ら)はギネス記録を更新する程長生きしているということだ。
「この子のような状態だと、普通は4日も持てばよいところを、12年も普通に生きているなんて、毎日が奇跡です」
と話すスティーブンスさん。
この猫の症状は、タンパク質の一種が過剰生産されることで発生する、遺伝的な欠陥のためと考えられているそうだ。スティーブンスさんは、フランク&ルーイに、3か月感、チューブで栄養を与えていた。2つの喉に、物が詰まるのを避けたいためでもあったそう。
獣医校の准教授は
「こういった症状はまれな上、健康的に成長したことは驚くべきことです。」
と述べている。
スティーブンスさんの同僚は、フランク&ルーイを育てる事に反対していたそうだ。それでも、
「フランク&ルーイは、普通の奇形種では考えられないほど、元気に育っったため、スティーブンスさんが彼(ら)を見守り、育てて来てくれて本当によかった」
と、准教授は語る。
天使か悪魔かはその人の内側が決める
この品種は、柔らかい毛皮と温和で落ち着いた性格で、ぬいぐるみのような感じなのだそうだ。そして、フランク&ルーイは、自身の障害を気にする様でもなく、人懐っこい性格でもある。
スティーブンさんもこう同意する。
「この子は、とても落ち着いていて、人間を恐がらないんです。車に乗るのが好きで、紐でつないで散歩をし、猫というより犬の様です。」
また
「手触りの良さそうなこの子を触りたくて、人が寄ってくるのですが、この子の顔を見たとたんに恐怖に引きつるのを見るのは面白いですよ」
といって笑うのだった。
そして、准教授はこう話す。
「このような猫を、気味の悪い’オーメン’と思うか、奇跡の子と見るかどうか、ということです」
【Amazing cute cat with two faces breaks Guinness world record】
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USA TODAY(英文)