除染対象は年間1~5ミリシーベルト
朝日新聞の集計で、福島第1原発の事故を受け、朝日新聞が全国での被ばく線量を集計したそうだ。
Image: NASA Goddard Photo and Videoこの結果によると、年に1ミリシーベルトを超える場所が、8都県で3%(1万3千平方キロ)に渡るという。文部科学省の、航空機による放射線量の測定結果を元に、環境省が、年1~5ミリシーベルトの、地区別分布図を作成したそう。
山形・神奈川は1ミリ以下
同社は、これらの数値から、福島県では8月28日を、他の地区は9月18日時点の面積を、線量別で算出したとのこと。この結果、除染対象範囲は以下の通りだ。
●福島県…約1800平方キロ (5ミリ以上)+約6200平方キロ(1~5ミリ)。除染対象は、同県の面積(1万3782平方キロ)の6割相当(約8千平方キロ)
他の7都県では、5ミリ以上の地区はないそうだが、各地域の数値は以下のよう。
●群馬県…2100平方キロ(1~5ミリ)
●栃木県…1700平方キロ(同ミリ)
●宮城・茨城県…440平方キロ(同ミリ)
●千葉県…180平方キロ(同ミリ)
●東京都・埼玉県…20平方キロ(同ミリ)
●山形県・神奈川県…1ミリ以上の地区が分布図になし
環境省は当初、除染地域の基準を、年5ミリシーベルトとしていたが、先日、1ミリシーベルトからと変更したばかり。
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朝日新聞文部科学省環境省