きびしく・かしこくなる消費者の目
福島原発の放射能漏れ事故以来、大気・雨・水道水と、放射性物質が次々に検出されてきた。
最近は、海の汚染が広がっており、日々の生活に直結する食問題について、状況は刻一刻と変化し続ける。そして、こういう状況だからこそ、少しでも、内部被ばくを避けるため、ヨウ素やセシウムなどの放射性物質の少ない食品を選ぶ工夫や知恵が生まれつつあるようだ。
先日
この食品、どこで作ってる?」 製造工場が一発でわかるすごいサイトでは、各食品メーカーでの製造工場の見分け方のまとめサイトを紹介した。
今回発見したサイト
「自由な日本」(以前の「真日本」より変更されたもよう)は、食品の種類・メーカーや企業、外食店や県別に、ニュースからの情報などもまじえ、安全に配慮した特徴や、逆に、注意が必要な点も明記されており、大変見やすく便利にまとまっている印象だ。
このサイトも、前出のサイト同様、有志で情報を共有する形式のようで、トップページ左上に「食品販売情報掲示板」のボタンがあり、ここをクリックすると、各自で情報を書き込めるようだ。役に立ちそうな情報をお持ちの人は、書き込んでみてはいかがだろう。
サイト作製者の思いは安全を願う皆の思い
サイトのトップには、次のようなメッセージがある。
「福島の食品、野菜を食べましょうキャンペーンだらけ。なぜ?被災者の苦労は別問題。さらに被爆者を増やす努力をなぜするのか。
安全食品情報はネット上にすら少ししか出てこない。我々は自分たちで食の安全を求めなければならない。
食品関連業者は「放射能検査をしている」とは言えても、「福島の産品を扱っていません」とは言えない 。
実は東北の産品は扱いませんと宣言したいが、各種組織・団体からのバッシングが予想されるのでできない。それが本音ではないか?
多くのHPを見てるが国内産地表示は本当に少ない。
東北、肉野菜価格暴落。「東北を応援しよう」が自動的にコストダウンになる皮肉。」
そして、食の安全問題を考える際、大変重要な問いかけのひとつが、以下のように投げかけられている。
「私は子供を産めますか?」女子中学生の言葉が忘れられない。
この子が安心して食べられる食品は、今どれだけあって、今後はどうなるのだろう。
安全のため海外産もアリ
このサイトの必要性を感じている人は、安全性が不明な食べ物よりは、海外産の素材を選択する場合も少なくないだろう。そうなると、安全に輸入を行うための措置として使用される防腐剤や、抗生物質など、放射性物質以外の問題もでてくることが予想される。
なかなか難しい選択ではあるが、食問題は、この先何十年単位で付き合う必要があるといわれる。息切れしない程度に、納得できる妥協点を、うまく見つけて行くことが大切になってくるのかもしれない。
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真日本