食品選びの新しいガイドライン
日々の食事を考えるとき、避けて通れないのが、食品に含まれる放射性物質だろう。
Image: [F]oxymoron 現在の状況に合わせた、食品選びのポイントを、食品ジャーナリスト椎名玲氏が紹介している。
「東京都江戸川区で、露地栽培の小松菜から、規制値を上回る濃度の放射性セシウムが検出されたように、福島第一原発から離れたエリアでも、スポット的な被害があります。
現時点では、福島第一原発から近いエリアの食品は、控えたほうがいいでしょう」
と語る椎名氏の、スーパーや店での食材の選び方を、家庭の主婦や、家族の食事をになうどなたにも、参考にしてみよう。
基本のチェックポイント6つ
1、厚生労働省のホームページを常に確認
農作物で、暫定基準値が上回った場合、他の農作物の摂取も控えることも検討が必要。
2、露地ものよりも、ハウスものの野菜・果物を選ぶ
葉物やきのこ類は、露地ものではなく、ハウスものがよい。また、鮮度が高いものほど高放射性物質をはねのけるので、新鮮なものを選ぶことも大切。
3、肉は、赤身よりも霜降りが安全
鶏は、小屋で育てられるブロイラーの方が、自然農法の放し飼いよりも、空気中の放射性物質の摂取量が少ない。
セシウムは、脂肪にはほとんどは入らず、筋肉に溜まりやすい性質があるため、脂身のの多い肉が、より危険度が少なくなる。また、家畜飼料の多くは外国産のため、鶏・牛・豚肉の、肥料からの被曝は心配ない。乳製品は、原産地がわかっている製品を選ぶこと。
4、刺身はサクの方が、もりあわせよりも安全
盛り合わせでは、すべての魚の産地表示義務がないため、産地のわかるサクで買うことがおすすめ。
5、惣菜には気を付けて
JAS法では、50%未満の原材料の加工食品の原材料については、原産地表示義務がないため、多くのスーパーやコンビニなどで、消費者にはわからない。惣菜コーナーで、原産地を聞いても教えてくれないような店員のいる店は、控えたほうがよい。
6、冷凍食品が意外と安全
08'年の中国毒ギョーザ事件以降、日本の大手メーカーは、品質管理を強化しているため、放射能の影響だけについて考えると、むしろ、冷凍食品の方が安全な場合も。
最後に、椎名氏は、以下のようにアドバイスをしている。
「特定の産地に偏(かたよ)らず、いろんな産地の農産物を選ぶことも一つの手段」
(参考:女性自身 5月24日号)
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