阪神・淡路を無駄にはしない
東北大地震・震災以降、この「断食コム」サイトでも、つらいニュースが多くなってしまったが、今回は嬉しい情報がお伝えできる。
京都府と滋賀県が、震災被災者・避難者の受け入れを開始すると発表した。
山田 啓二京都府知事と、嘉田 由紀子滋賀県知事以下関係者4名の記名で発表された「福島県民の皆さまへ」と題された共同声明文によれば、関西広域連合は、阪神・淡路大震災の被災地としての教訓と経験を活かせるとの判断もあり、この支援を決定したそうだ。
絶望の中の希望
声明文では、歴史的に見た、京都松平容保(まつだいら かたもり:江戸時代末期に、会津(現在の福島県)の藩主を務めた人物)とのつながりを強調し、京都や滋賀が農村部ゆえ、米、野菜、肉などの食料や水の十分な提供も問題ないと、力強く説明している。
親近感や、安心感、温かみすら感じ取れるこの発表には、被災者のみならず、これを読むすべての人がホッとさせられるのではないだろうか。そして、さらに続く、以下の内容には心を打たれるものがある。
京都府と滋賀県は地元の市町村と協力をして、福島県からの被災住民の皆さまの避難先を確保し、その移動手段、生活物資、生活場所、子弟の教育環境、医療などの確保をお約束いたします。
また一旦、避難所での受け入れをさせていただいた後、生活再建のご希望がある場合には、市町村と府県が協力をして、皆さまの未来への安心な暮らしの確保に努力させていただきます。
’疎開作戦’いよいよ開始
京都と滋賀の発表の一方で、大阪府の橋下知事も、被災者受け入れを具体的に進めている。府営住宅約2000戸を無償で提供するほか、被災地から大阪までの交通手段の確保、生活必需品の照明、調理器具、寝具などを準備することを明らかにした。
府営住宅の使用受け付けは3月22日からで 期間は原則1年以内(更新可)だそう。詳細は電話(06-6941-0351、内線6307)で確認を。
不足な部分に目をやれば、次から次へときりなくわき上がってくる今の日本の現状はある。が、一方で、こういった支援や援助、希望もあることにも目を向けて、明日への活力にできたらよいのではないだろうか。
*さらに嬉しいことに、被災者を受け入れる県が、続々と名乗りをあげているようだ。受け入れ状況は随時変わるため【被災者受け入れ自治体リスト】でご確認いただきたい。是非ご活用&拡散していただければ幸いだ。《オススメの関連記事》個人でできるチャリティーの情報
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滋賀県ヤフーニュース