調査で警鐘を鳴らす
たばこが健康に及ぼす影響は、今やどの国でも注目の話題だがUAE(アラブ首長国連邦)では、若い学生の喫煙率が、飛躍的にあがっているそうだ。
Image: mangpagesUAEでは、若者への、喫煙リスクに対する警告の意味も含めたアンケート調査を実施している。最初は、2005年に、また、2回目は、昨年、厚生省とGSHS(Global School-based Student Health Survey:13歳から15歳の学生を中心に、健康習慣などにかかわる調査を行う団体)、そしてアメリカのCDC(疾病対策センター)とともに行われた。
進む若年齢化
「Khaleej Times」が発表した、昨年のアンケート結果によるとUAE(アラブ首長国連邦)の、82.1%の学生(男女)が、たばこを吸い始めたのは14歳以下であることが判明したそうだ。ちなみに、2005年に実施された同じアンケートでは、13歳以下で吸い始めたものは、39%だったという。
性別で見ても、男子は83.7%(2005年当時39.2%)、女子は79.4%(2005年36.7%)と、喫煙をはじめた年齢が、飛躍的にあがっているのがわかる。ちなみに、このアンケートは、2005年には15,790人が2010年には2,581人が、回答した。
また、ドバイ(ドバイアラブ首長国連邦)の地域衛生局が、私立の学校に対して行ったアンケートによると、生徒の71%は喫煙者だという。このアンケートは、2009年10月から2010年4月の「タバコフリードバイ」キャンペーン
(*1)中に、2,457人に対して行われたものだ。
(*1)ドバイでも、若者の喫煙も、大人同様問題視しており、国内から喫煙をなくそうという、健康志向の意識改革目的で行われたもの。このキャンペーンのプロジェクトマネージャー、マハ・アリ・ハッサン医師は次のように述べている。
「禁煙をサポートするための施設は増えてきています。改革に向けて、今後は、学校レベルで、行動を続ける必要があります。」
喫煙(ニコチン依存症・中毒)の害といわれる病気
肺癌(がん)他多種のがん、脳卒中、心筋梗塞、動脈硬化、喘息(ぜんそく)、気管支炎、呼吸器疾患、咳(せき)、痰(たん)、胸の痛み、高血圧、高コレステロール、妊婦は、流産・早産などの出産異常や、未熟児、奇形児、異常児
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「デトックスとタバコ」 編集部 松田鞠
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