大きく見せて満足感アップ!?
人間は「目」で食事をする生き物だ。目隠しをして食べると、しないで食べるよりも食べる量が増すという研究結果もある。人間は美味しいと判断する情報の実に85%は視覚からの刺激によるものだとも言われている。
満腹感というのも、視覚や周りの状況など総合的に判断しているという研究結果が出てきている。これを利用して、食べる量を調節するのではなく、見た目を調節して満腹感が得られないかという実験が行われ、ダイエット装置としての応用が研究されている。
見た目で満腹感が得られ、自然と食べる量が減ればストレスなくダイエットをすることができるのではないだろうか。
ヘッドセットで食べ物のサイズを変換!
食べ物を大きく見せて満足感を得る「拡張満腹感」の研究が行われている様子がYouTubeにアップされている。
食事の時に毎回ヘッドセットを付けねばならないのか、という疑問はあるが、どのように見えているのかは大変に興味をそそられる。
実験に使用しているのは市販品の「オレオ」。これをヘッドセットを通して見ると……とてつもなく大きいサイズにまで変換できる。正に見ているだけでお腹いっぱいという状態だ。12名の被験者に1.5倍の大きさにした食べ物を見せると食べる量が約10%減少したそうだ。逆に2/3にすると、15%食べる量が増えるとのこと。
研究チームでは、将来的にはコンピューターが食べ物に対し「控えた方が良い」「もっと食べた方が良い」ということを判断し、見せるサイズを判断して健康維持に役立てるようなシステムを作りたいとしている。ダイエットプログラムを入れ込めば、ヘッドセットを付ければ痩せる!などといった痩身法が誕生するのかもしれない。

YouTube
http://www.youtube.com/