リバウンド防止に有効
米医学専門誌「ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・メディカル・アソシエーション(JAMA)」に良質な炭水化物中心の食事は低脂肪・低炭水化物の食事と比較してリバウンド防止の効果が高いの発表があったとTheWallStreetJournalが報じた。
一定期間ダイエットで体重を落とした被験者に対し、①低脂肪メニュー(脂肪を総カロリーの20%以内に抑えたもの)群、②低炭水化物メニュー(炭水化物を総カロリーの10%以内に抑えたもの)群、③低GIメニュー(総カロリーのうち炭水化物から40%、脂質から40%、タンパク質から20%を摂取するように配分したもの)群に分け、食事を摂ってもらってその後の体重の変化を観察した。
その結果、③のメニューが最も理想的な食事療法と結論づけられた。
コレステロールやホルモンへの影響も観察
低GI値食品とは、炭水化物が消化されて糖に変化する速さがゆっくりであるということだ。
研究を行ったグループによると、①の結果が最も悪く、脂肪の一種トリグリセリドの増加やいわゆる善玉コレステロール値の低下がみられた。エネルギー消費にも悪影響を及ぼし、必要な栄養源を厳しく制限することは好ましくないと結論づけた。
総エネルギー消費量の伸びは②が最も良かったが、ストレスホルモンのコルチゾールと、炎症を示すC反応性タンパク(CRP)が増えた。
③はエネルギー消費は②に劣っていたが、体内で望まない副作用は起こらなかったため、③のメニューが減らした体重を維持するには最も効果的であるとされた。
ダイエットは体重を減らすことだけが目的ではない。減った体重をいかにして維持するかも大切だ。リバウンド防止には低GIで良質の炭水化物中心の食生活が理想的だ。

TheWallStreetJournal 良質な炭水化物中心の食事が最良-3通りのダイエットで実験
http://jp.wsj.com/Life-Style/node_468148