市民の肥満防止にお節介政策
ニューヨーク市長マイケル・ブルームバーグは、市民の肥満防止策として砂糖が多く入っている飲料のビッグサイズ販売を禁止する方針を打ち出した。
対象となる飲料は、16オンス(約470ml)以上のドリンクで、ダイエット飲料や果汁70%以上のものなどは除外される。スーパーやコンビニを除く飲食店や映画館、野球場などでの販売が禁止される。
市長はかねてより糖分が多く入った飲料や喫煙、トランス脂肪酸を目の敵にしており、市民の健康を守るために様々な政策を打ち出してきた。今回のビッグドリンク販売禁止令に対し、不支持は53%と反発は少なくない。
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健康のためなら不人気覚悟
市長の最優先課題は市民の健康増進だ。これまでにも飲食店や公園の全面禁煙、トランス脂肪酸の使用禁止、メニューのカロリー表示を義務づけてきた。
嗜好的面での規制が多いので、もちろん市民からは不満が出る。しかし市長は、市民が喜びそうだからといって提案するのではないとし、市民によかれと思ったことは不人気でも断行する姿勢だ。
実際、アメリカ社会の健康問題は非常に深刻だ。それでも市長のおかげかニューヨーク市民の健康状態は比較的まともだという。お節介ではあるが、おいしいものはやはり健康にはよろしくなく、政策で禁じないとやめられない魅力があるのだ。

産経ニュース
ソーダがぶ飲み禁止!“おせっかい”NY市長の評判
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120611/