メディアで注目されているダイエット食材「お麩(ふ)」
最近、ダイエットに適した食材としてテレビや雑誌などで話題になっている食材がある。日本の伝統的な食材として知られる「お麩」だ。
お麩を使った料理といえば、「お吸い物」や「おみそ汁」を思い浮かべる人も多いかと思うが、実はお麩は何にでも合う万能食材だ。軽くてふわふわという外見から、あまり栄養がなさそうに見えるが、ダイエットに適した栄養を持つミラクルフードである。
(画像はイメージです)Image:by
DryPot 植物性たんぱく質、ミネラルが豊富で、美肌効果も!
お麩は小麦粉のたんぱく質であるグルテンに、小麦粉やもち米粉などを加え、加熱してつくる。そのため、植物性たんぱく質が豊富で、脂質はごくわずか。つまり、高たんぱく質で低カロリーな食材だ。
また、ナトリウムやカリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛などのミネラルもぎっしり詰まっている。
さらに、お麩にはプロリンという、お肌のコラーゲンを生成するために必要な成分(アミノ酸)がたくさん含まれる。プロリンは乳製品や大豆などに含有していることで知られているが、お肌のハリのキープや、肌荒れの改善が期待できるといわれている。
食べ方もたくさん!
お麩自体にはほとんど味がなく、スープや調味料がしみ込みやすいため、調理しやすい食材だ。うまく使えば、肉料理のように調理できるとされ、トンカツ、ハンバーグなどにも代替できる。お麩を使ったから揚げは鶏肉にそっくりだと話題になるほどで、角煮にすれば豚と間違うほどだという。
その他にもグラタン、ピザ、ラザニア、フレンチトースト、ラスク、プリンなどにも変容することが可能だ。
グルテンの健康増進効果
他にもお麩の原材料グルテンには、優れた効果がある。サプリメントに使用されるグルテンペプチドには、痛みを和らげたり、血圧降下、胃液の分泌抑制などの作用がある。また、グルテンに含まれるグルタミン酸には、知能を高めたり、アルコール依存症を改善する効果がある。
お麩の歴史
お麩は中国では麺筋(めんきん)と呼ばれ、宋代に書かれた『夢渓筆談』にもその名が登場する。
日本では「麩」という字で麬(ふすま)を指し、後にその加工品である麪筋にもこの字が当てられた。「麩=ふ」としての最古の記録は南北朝時代に書かれた「嘉元記」に登場する「フ」の記述である。
禅宗の広まりとともに精進料理や懐石料理などで麩が採用され、日本の食卓でもなじみのものになっていった。
栄養が豊富な日本の伝統食材「お麩」をダイエットや、食欲のない時の栄養源として、活用してみてはいかがだろうか。

Wikipedia「麩」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BA%A9