流行りのプチ断食を徹底検証！

11月7日放送の「ためしてガッテン」では断食が特集された。

修行僧がするような断食ではなく、一般の人が手軽に試すことのできる「プチ断食」にスポットが当てられた。プチ断食は週末2日で行ったり、その際も完全絶食ではなく野菜スープなどを飲んでもよい比較的気軽にできるものだ。

プチ断食では、ダイエットやメタボ対策、便秘解消に効果が出たとされた。しかし、実行する上での注意点もきちんと解説されていたので、効果があるという面ばかり見てやみくもに飛びつくのではなく、プチ断食が自分の体に合っているのかをよく考えて取り組みたい。

プチ断食の最大の目的は体内環境のリセットだ。しかしダイエット効果が得られて腸内からキレイになれるのなら、これほど嬉しいことはない。

食事を抜いた状態では体に蓄積している脂肪が燃焼されて、「ケトン体」ができる。脂肪を燃焼している状態はダイエットには効果があるのだが、ケトン体が体内で増えすぎると体が酸性に偏り、酷い場合は意識障害を起こすこともある。

エネルギー不足の状態が続けば、脂肪だけでなく筋肉もエネルギー源として消耗される。タンパク質を摂らない状況が続くと必要な筋肉まで分解されてしまうのだ。プチ断食をする場合でも栄養価には気を付けたい。

プチ断食は「宿便の解消に役立つ」と考えられているが、そもそも腸壁にこびりつく宿便というのは存在せず、プチ断食によって得られる効果とは「空腹期強収縮」というものらしい。

これは空腹時に胃腸が強く収縮して残っている食べかすなどを大腸などへ排出する動きだ。食後7時間程度で起こるといわれており、夜遅くに食事をした場合に朝食を抜くなどのプチ断食で実感することができる。しかし、正常な便通リズムには朝食を摂ることが大切ともいわれており、朝の快便習慣は規則正しい朝食習慣を付けることで得られる。

調子が悪いと思ったときに1食抜いて体の声を聞くのも立派なプチ断食だ。何事も行き過ぎは良くない。体調と相談しながら上手く取り入れよう。



ためしてガッテン　美やせ＆腸までキレイ　出た！プチ断食大解剖
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20121107.html