大敵リバウンドの起こりやすい食事とは
米ボストン小児病院のCara B. Ebbeling氏らは、体重過多の人がダイエットを成功した後に低脂肪食を摂るとリバウンドを起こす危険性があることを米医学誌「JAMA」に発表した。
過体重の若者21人が10~15%の減量達成後、低脂肪食・低GI食・超低炭水化物食をランダムな順番でそれぞれ4週間摂取した場合の減量前のエネルギー消費量を比較した。
その結果、安静時のエネルギー消費量が最も低下したのは低脂肪食、低下量が最も少なかったのは超低炭水化物食であった。
※イメージ
ダイエットで省エネ体質に
リバウンドが発生するメカニズムは、ダイエットによりカロリーをカットしても体が機能を保持できるようホメオスタシスにより省エネ体質になっているところへ、ダイエット前と同様の食事を摂取することによるエネルギーの過多が起きることによる。
食事の内容は低脂肪食(エネルギーの構成割合が脂質:タンパク質:炭水化物=6:2:2の高グリセミック負荷)・低GI食(脂質:タンパク質:炭水化物=4:2:4の高グリセミック負荷)・超低炭水化物食(脂質:タンパク質:炭水化物=6:3:1の低グリセミック負荷)とした。
安静時の消費カロリー量は低脂肪食が1日当たり-205キロカロリー、次いで低GI食-166キロカロリー、低炭水化物食-138キロカロリーで最も少ないとの結果であった。総エネルギー消費量の低下も低脂肪食が最も大きく、ダイエット後のリバウンドを引き起こす可能性が指摘された。
脂質を抑えればよいというのでもないというのは、意外なように感じた。ダイエット後の食事コントロールが成功してこそ、ダイエット成功と言えるようだ。

JAMA Effects of dietary composition on energy expenditure during weight-loss maintenance.(PubMedでの検索結果)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez/22735432