体重・体型の変化は生活全体の変化
60歳のパム・トンプソンは、30キロの減量を目標に、10キロほど落としたところで、孫娘との関係がぎくしゃくしてきたことに気が付いたという。
Image: Denis Todorut彼女は、ダイエットグループ「ウェイトウォッチャーズ」で、リーダーとして今後の活躍を目指していた。自分のダイエットに集中したかったため、孫娘の学校の送り迎えを続けられず、これからは、歩いてもらうよう伝えたことで、孫娘を怒らせてしまったのだ。関係を修復するまでには、3ヶ月ほどかかったそう。
また、カレンの場合、親友のリンが、軽い脳卒中の後、食習慣を変えるために行ったダイエットで、30キロの減量に成功したことで、寂しさを覚えたと告白している。
「リンとは、食べ物大好き同士の友達で、いつも食べ物の話ばかりしていました」
と話すカレンは、しばらくの間、心にポッカリと穴が空いてしまったようだったという。だが、この後ふたりは、ある方法で、以前のような’食べ物大好き同士の友達’に戻ることができたそう。リンが、健康的な料理法のレシピを探し、それを話題に、またふたりで話ができるようになったのだ。その上、そのおかげで、カレンも、4キロ近く痩せることができたという。
一方、ダイエットが成功したために、かげ口の被害にあってしまうこともあるようだ。
「サウスビーチダイエット」で、10キロほど痩せたジャネットの同僚の多くは、体重オーバーで、健康的な食事について考えていない人が多かったそう。彼女が、運度や健康な食品などの話題を口にする度に、空気が重くなり、自分が皆からはみ出ているのを感じていたという。
周りの人の心の管理も必要
ノーステキサス大学スポーツ心理学センター教員で、ボディーイメージと、肥満の心理の専門家であるクリスティー・グリーンリーフ氏は、以下のように説明する。
「ダイエットや、痩せるための運動は、周りの人にとって、宣戦布告や脅威のように誤解されてしまいがちなこともあり、対人関係において、大変です。グループの主な話題が食べ物の場合は、特にその傾向が強くなるでしょう。また、後々、嫉妬の問題をひきおこすことも考えに入れることも。」
パーティーで、食べ物をすべて拒んで雰囲気を悪くしてしまう代わりに、サラダは食べるようにと代替えを上手く利用しよう。自分がはみ出していると感じるようなら、言える範囲で、ダイエット中であることを公表してしまうのも大切だ。
ダイエットを考えるとき、こういう状況は、多くの人が考えておいた方がよいようで、真剣な場合ほど、真剣に考える必要があると、専門家はいう。
家族や恋人、友人達は、あなたが変わったと感じるだろうし、実際、変わったあなたに慣れてもらわなければならないため、彼らには、きちんと話し、見守ってもらえるようできると、ダイエットも、もう半分成功かもしれない。
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Detroit Free Press(英文)