赤身魚は満腹中枢を刺激する
ダイエットをしているときでも、体にとって必要な栄養はきちんと摂って健康的に痩せたいものだ。
食事をするというのは、総合的な身体活動だ。ただ単に目の前の物を口に運んで咀嚼し、胃に流し込むというものではなく、「脳」をフルに使っている。適正な食事量で満足して食事を終わらせるのは、「満腹中枢」に満足感を与える必要性がある。
文教大学健康栄養学部の中島滋教授によると、満腹中枢を刺激するのはヒスタミンの元となる「ヒシスジン」というアミノ酸だ。ヒシスジンはマグロやカツオといった赤身の魚、及び鰹節、鰹だしなどの加工品に多く含まれている。
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食べ物の相性にも注目
食物にはそれぞれ様々な成分が含まれている。これらには「相性」があるそうだ。
赤身の魚に含まれる「ヒシスジン」はプロリンというアミノ酸があると働きが抑制される。プロリンは小麦類などの穀類に含まれているが、米はそれらと比較して含有量が少ないそうだ。
適正に満腹中枢を刺激したい場合には、赤身魚とお米を組み合わせれば良い。和食はダイエットに効果的というが、なんと理にかなった組み合わせであるか。
人間は生体を保持するために、必要な摂取カロリーは確保する必要がある。栄養素を削ってダイエットをするという考え方は間違っているそうで、やはりバランスよく食べる必要がある。何を食べようか迷ったときには、和食が一番良いようだ。

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